和牛のいる生活

北海道で牛飼いの勉強中です。

ご近所づきあい

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こんばんは。
北海道は緊急事態宣言下で、なかなか自由に動けません。
幸い、住んでいる地域のワクチン接種は順調に進んでいるようで、6月上旬には我が家にも接種券が届きそうです。たぶん。
写真は新入りのモノクロ猫、すっかり落ち着いて仲良くおさまっていました。

コロナの真っただ中にこちらへ引っ越したため、知り合いがほとんどできていないのも寂しい。
本当だったら地域の活動などで知り合ったり、近隣の農家さんを見学させてもらったりして、顔見知りが増えていくんだろうなと思うのですが、どれも叶わず…
実施予定だった座学の研修が見送りになったり、M牧場のお肉を食べられるイベントがなくなったり、優秀な肉牛農家さんの視察に行く機会が作れなかったり、なかなか厳しい状況です。
それでも今年は地域の品評会(牛の美人コンテスト)が開かれたり、枝肉市場に入れるようになったり、感染対策をしながら少しずつ動けるようになってきています。
牧場の親方夫婦と夫、4人だけのコミュニティで生活している感じ。笑
たまに友達と会ってたらふく食べて飲む時間のなんて楽しいこと!
田舎の宅飲みは密からほど遠いので、そこは安心かな。

なかなか知り合いを増やす機会がなくても、ここは狭い集落なので「ご近所さん」とはお付き合いがあります。
どうやら私たちは「M牧場さんとこの若い子」として知られているようで、私たちが知らない方でも「こんにちは、牛の仕事は大変ねぇ、慣れた?」などと声をかけてもらうこともあります。笑
私たちが庭で家庭菜園づくりをしていたり、夫がDIYのようなことをしていると、通りがかるご近所さんが声をかけてくれます。
「その野菜はこうやって植えたらいいよ」「雨水を貯めておくと水やりがラクだよ」よ実用的なアドバイスをくれるので助かることもしばしば。
また、商店やガソリンスタンドの店員さんも顔見知りで、レジでお菓子をおまけしてくれることも。
毎日駐車場を眺めていると自然に車種やナンバーを覚えるので、運転中に「今〇〇さんとすれ違ったね」と気づくこともあります。
こうしてみると、孤独ってわけでもないんだなあ。

それでもやっぱり、気兼ねなくおしゃべりできる友達がほしい!

そんな今日は、午前中にお母さん牛の牛舎を掃除するのを手伝い、
子牛の部屋を掃除、空き部屋に消毒液を散布。
午後は家の庭に畝を作り、マルチを張って苗を植える準備!
完全手探りの作業でしたが、まあまあ形になったのではと思います。
現在のラインナップはナス、ピーマン、ブロッコリー、キャベツ、ズッキーニ、シソ、バジル、万願寺とうがらし、ケール、サラダ菜、白菜、たまねぎ、スイートコーン、枝豆!
友達やおかみさんが種や苗をおすそ分けしてくれたおかげで、とっても充実しました!
野菜たち、順調に育ってくれるといいな~。

明日行ったらお休みだ!おやすみなさい。

作業日誌 210520 / ゲンキング

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こんばんは。
今日は休み明け、エンジンかけていく日。
私は6日の出勤日を2日ごとに分け、木・金を「もうすぐ週末だな~」、土・日を「週末だしのんびりいこう」、月・火を「あとちょっと行けば休み」と思うことで乗り切っています。
好きで牛の世話してるのに「乗り切る」っていうのも変ですが、上司(親方)の指示で働いているので、自由に過ごせる休みをなんだかんだ楽しみにしているのが正直なところ。笑


さて今日は午前中に子牛の部屋掃除。
子牛は写真のような個室で飼われているので、フォークを使って汚れた敷料を出していきます。
たいていの子牛はおとなしく掃除されるのを隅っこで見守っていますが、写真の子はものすご~~~くうるさく、掃除している私にまとわりつき、足の間に頭をつっこみ、そこら中に頭突きをかまし、隙あらば脱走するので、申し訳ないけどモクシ(牛の鼻づら・耳の後ろを固定する牛用のリードみたいなもの)をつけてつなぎ、おとなしくしてもらいました。
明らかに不服そうな顔しててかわいいので思わず撮影。あまりに元気なので勝手にゲンキングと呼んでいます。
子牛の部屋掃除が終わり、ちょこちょこ掃き掃除などしていたらお昼に。
そういえばイチワレが授乳中のような乳房になっていました。どこかに子猫がいるのかしら…

お昼ごはんを食べ、午後からは業者さんの対応。
夕方の作業までお昼寝。
特に大きな出来事もなく、平和な1日でした。
大学時代の恩師が仰っていた「一般的な産業は変わっていくことが求められるが、牛屋は違う。変化のないことが何より大切」という言葉を思い出します。
牛は変化を嫌う動物。新しい技術や知識は吸収して利用しながら、牛にとっての変化が少ない環境を心掛けたいな。
おやすみなさい。

牛舎ねこ

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こんばんは。
私が働く牧場に限らず、多くの牧場には猫が住み着いています。
雨風しのげて、ネズミやハトがいて、運が良ければキャットフードももらえる、猫にとっては住みよい環境なのかもしれません。

M牧場にも、ハチワレの夫婦が住んでいます。
住んでいました、といった方が正しいのか、お母さん猫は現在行方不明です。
ものすごく人懐こく、高めの声で鳴きながら近寄ってコテンとお腹を見せる、とてつもなくかわいい猫ちゃんだったのですが、いつの間にか見かけなくなりました。
ごくたまにニャオニャオと歩く姿を見かけるので、死んでしまったわけではなさそう。
もしかしたらよそで子猫を産んで育ててるのかなあ。
お父さん猫は異様にふてぶてしいオーラを放ち、つねにリラックスモード。

お母さん猫は去年3匹(もっといたのかも)の子猫を出産。
最初は屋根裏に隠れて大運動会を繰り広げていましたが、徐々に私たちにも姿を見せるように。
誰もお母さんの遺伝子を受け継がず、人には寄り付きませんが、親方があげているキャットフードは欲しい様子で、ごはんの時間が近づくとエサを入れるボウルのそばに集合し、無言(たまに鳴いてアピール)の圧力をかけてきます。
なかでも比較的人間にビビらないのが特徴的な模様の「イチワレ」。漢数字の八ではなくローマ数字の1みたいな模様のため命名
残りの2匹はきれいなハチワレで見た目も警戒心が強いところもそっくり、唯一しっぽの長さだけが違うのでそれぞれ「ナガワレ」「ミジカワレ」。

さらに、去年の秋ごろ突然やってきたのが「ぐにゃぐにゃ」。
見た目は白黒ですが、ハチワレになっておらず、ペンキをかぶってしまったようなちょっと不格好の猫。
来たばかりのころは痩せていて声も枯れ気味だったのですが、エサをもりもり食べたことにより毛ヅヤが復活、声もかわいらしくなりました。
今牧場でいちばん存在感があるのはこの子です。唯一触らせてくれるけど、抱っこは大嫌い。

ところが、ここ最近突然新入りが現れました。それも2匹!
両方ともオス猫で、淡いクリーム色でうっすらトラ柄の猫と、ちょっと茶色がかった黒猫。
トラ柄はとても貫禄があり、何年も前からここにいたかのように処理室(子牛のミルクを作る部屋で、キャットフードのおいてある猫たちのたまり場)に居座っています。
先住猫たちが気にしていてもどこ吹く風。喧嘩を吹っ掛ける様子もありません。
黒猫はトラ柄につきっきりで、姿が見えなくなると心細そうにミイミイ鳴いています。こちらは先住猫に興味があるようで、話しかけてみています。
2匹はペアで牧場内を闊歩し、先住猫たちがあまり近寄らないエリアも散歩していて、なんだか牛舎猫の関係が変わりそうな予感。
すでにナガワレ・ミジカワレコンビとお父さん猫はあまり見かけなくなりました。
ぐにゃぐにゃは予期せぬ新メンバーに完全に困っていて、常にニャオニャオニャオニャオ何かを伝えてきます。顔が必死でめちゃくちゃかわいい。

新入り2匹は野良でどこかをさまよっていたのか、毛ヅヤも悪くダニや目やにがついていますが、物おじせずエサを食べているので、時間が経てば健康になっていくでしょう。
先住猫がいなくなるのはさみしいので、仲良くやっていってほしいところ。
牛舎猫の観察は明日も続く。おやすみなさい。

作業日誌 210512 / 難産

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こんばんは。
今日は研修始まってからいちばん盛りだくさんな日だったかもしれません。

予定されていたのは出荷4頭と子牛へのワクチン接種。
月に一度の出荷は、自分の10倍以上の重さに肥った牛を曳いてトラックに乗せる大仕事。
万が一失敗してケガでもさせてしまったら、2年半近く育てた努力が水の泡になってしまうため、神経を使うひと時です。
まずは出荷予定の牛にロープをかけ、あらかじめ繋いでおきます。
牛舎へ向かうと親方が「産室にいる牛が産気づいてるから様子を見てきてもらえるかな。足が出てたら教えて」と。
産室にいるお母さん牛の予定日は5月2日。もう10日過ぎているので、獣医さんにお願いして分娩促進剤を投与してもらおうとしていたところでした。
様子を見に行くと、一次破水はしていましたがまだ足は出ていません。産むまでには時間がかかりそうなので、ひとまず出荷の準備に戻ることにしました。

子牛は生まれてくるとき、前肢を2本そろえ、その上に頭を乗せた状態で出てきます。
分娩の際には、一次破水のあとにきちんと2本の前肢がそろって出てくるかを確認する必要があります。
一次破水から時間が経っているのに肢が出てこなかったり、2本あるはずの肢が1本しか産道になかったり、前肢のはずが後肢だったりすると、分娩を介助してやる必要が出てきます。
今回は勉強のため、出荷の準備を終えた夫が産道に手を入れて胎児の様子を確認しました。
「前肢が2本来てます。頭には触れません」
頭に触れないのが疑問ですが、肢もまだ奥の方ということで、腕が届かない位置に頭もきているだろうということになりました。
蹄の間をつまむと反応があり、胎児が生きていることも確認。

よおし、というところで外でクラクションの音が。
子牛のワクチン接種のために獣医さんが来てくれました。
同時に出荷に立ち会ってくれる農協の職員さんも到着し、バタバタ。
ワクチン接種はベテランの獣医さんが一瞬で終わらせてくれたようです。

しばらくすると出荷の牛を積むトラック(家畜車)が到着。
積み込みも滞りなく終わり、ひと安心。
お昼までは時間があるので夫は子牛の牛舎を掃除することに。
さて、お母さん牛の分娩は進んでいるだろうか?

産室へ行ってみると、2本の肢の先っぽがもう出てきています。
親方も様子を見に来て、「なんか進みが遅いなあ」とポツリ。
「ちょっと手入れてみるわ」と産道に手を入れ「これ逆子だな」。
ええ!さっき夫が前肢だと思ったのは後肢だったのか!
逆子となったら、産むのを助けてやらなければいけません。
お湯やら、ロープやら、滑車やら、子牛を引っ張る道具をそろえます。
引っ張る準備を終えたら、助っ人(夫・おかみさん)を呼び、M牧場メンバー勢ぞろいで分娩介助の始まりです。
出てきている子牛の肢と滑車をつなぎ、滑車の力を利用して引っ張ります。
ところが、引っ張れども引っ張れども出てきません。
何かがひっかかっているのか、お母さん牛のいきむタイミングに合わせられていないのか、様子がおかしい。
それでも力いっぱい4人がかりで引っ張って、ついにずるりと子牛が出てきました。

そこでまたびっくり。出てきていたのは前肢だったのです。
前肢は2本そろっていたけれど、頭がうまくその上に乗っていなかったようです。

親方が前肢と後肢を勘違いしたのは50年やってきて初めてとのこと。

出てきた子牛はぐったりとしていて、冷水をかけたりさかさまに吊ったりしても呼吸を始める気配がありません。
人工呼吸キットも持ち合わせておらず、ぴくりともしない子牛。
どうしたものか、諦めるしかないのか…と思っていたら、お母さん牛を見た親方の顔色が変わりました。
お母さん牛の陰部から、子宮が飛び出してしまっていました。
これは「子宮脱」という非常に危険な状態です。
子宮を手で身体の中に戻してやる必要がありますが、内臓が雑菌だらけの外界に晒されている状態のため、無事身体の中に戻せても感染症の心配があります。
とにかく、一刻も早く獣医さんを呼ばなければいけません。
電話で往診を依頼し、しばし待機。
子牛は蘇生する気配がなく、残念ですが諦めることになりました。

最初に手を入れたときには生きていたので、もっと早く介助していたら助けられたかもしれません。私がどこかで異常に気づいて親方を呼べばよかった。


獣医さんが到着し、テキパキと指示を出してくれます。
お母さん牛は腰が抜けて立てなかったため、押したり引いたりして「伏せ」のように後肢を伸ばした状態に持っていきます。
そこからは気合で子宮を洗いながら身体の中に戻し、最後は棒のような器具で完全に押し込み、処置が完了。
しばらくするとお母さん牛は立てるようになり、エサも食べることができました。
14歳のおばあさん牛なので今後また子牛が産めるかはわかりませんが、お母さん牛だけでも無事でよかったです。
全部終わって一息つく頃には、12時30分ごろでした。
分娩に気づいたのが9時30分ごろなので、お母さん牛は3時間くらい頑張ったことになります。

出荷されていく牛と、スタートラインに立たせてあげられなかった子牛。
命について考えた一日でした。
明日からまたがんばろう。おやすみなさい。

THE FIRST

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こんばんは。
今日は雨降りで作業もなく、朝夕だけの出動。
時間があったのでまたしても餃子を焼きました。笑
次こそ水餃子にしよう!

午前中はHuluでオーディション番組「THE FIRST」を見ていました。
スッキリ!で特集されていて、最初は主催のSKY-HI(AAAの日高光啓)を知らず、なんだこの企画はと思っていたのですが、オーディション参加メンバーが把握できるようになってきたら一気に面白くなってきました。
現在Huluでは6話まで配信されていて、二次審査30人からグループ審査を経て15人に絞られる途中。
ダンスで世界一を獲った子がいる一方で歌・ダンス未経験の子もいる、その中でそれぞれが課題に向き合って最後いいパフォーマンスを見せてくれるのがとても良い。
私の推しは元avexの大山天くんと現在進行形で北海道のローカルアイドルをやっている大久保永遠くんです。がんばれ!
次の7話で合宿に進む15人が分かるのが楽しみなような、さみしいような…
グループ審査の課題曲がw-inds.Da-iCEの曲で全然馴染みがなかったけど、こういう系統もいいじゃん!と思えたのもよかった。

次の配信を心待ちに明日からもがんばります。
おやすみなさい。

田舎のお酒事情

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こんばんは。
世の中はGWでしたね!私も連休をいただきリフレッシュできました。

少しずつ気温も上がってきたので、放牧地にお母さん牛用の水槽を出しました(写真下)。
給水するそばからぐいぐい水を飲むので、見ていて気持ちいいです。
天気のいい日は水面がキラキラ光って、牛もなんとなく心地よさそうだし、いつまでも眺めていられる感じ。
写真のお母さん牛は耳だけ冬毛が残っていてかわいい。たぶん反芻の途中をうまいこと撮れたんだと思います。
手前のバラ線には牛が身体をこすりつけて取れた毛が毛玉になっていてそれもかわいい。笑

今日は快晴、トラクターオイル交換日和!
ということで男性チームは終日オイル交換。私は参加せず、子牛の部屋を掃除したり、買い出しに行ったり、図書館で本を返すついでに借りたり、おかみさんと畑にマルチ(野菜の苗を雑草から守ったり、保温したりするビニール)を張ったり、あれこれ作業。
午前中、血混じりの下痢をしている子牛がいたので往診してもらう。
「一過性のものだね~」と注射をしてもらったら、本当に夕方には治っていた!さすがの見立て。
ついでに哺乳時にゼロゼロする子牛も往診してもらい、ちょっぴり肺の音が悪いということで注射。
私が最初の哺乳のときに誤嚥させちゃったのがきっかけかなぁと罪悪感。

久々の連休で、明るいうちからお酒を飲みました。笑
私はもともと外で飲むのが好きなのですが、田舎に越して来たらそれがとても難しくなりました。さらにコロナ禍で外飲みの機会が激減。さみしいです。
そう、田舎暮らしの難点は気軽に飲みに行けないところ。
心おきなく飲めるのは休み前の仕事終わり(週1の休みなので土曜日的なポジションの日がない)。
車で10分の町まで行けば唯一の居酒屋があるのですが、問題は交通手段。
私の住む地域にはタクシーがなく、当然運転代行もありません。
考えられる手段は以下のとおり。

  • 町のゲストハウス的なところに泊まる
    ⇒ 車で10分の距離に数千円出して泊まるのはブルジョワすぎる
  • 誰かに送ってもらう
    ⇒ その人が飲めなくて申し訳ない
  • 夫婦どちらかが飲まない
    ⇒ どちらも酒好きなので関係に亀裂が生じそう
  • 車中泊
    ⇒ 冬は死んでしまうし、夫は窮屈な場所では寝られない
  • 1時間に1本のバス
    ⇒ いちばん現実的な手段だが、最終バス(22時すぎ)を逃したら終わる

こんな感じで、「パーッと飲みに行こうよ!」を実現するためには、念入りな準備が必要になります。
どうせ数千円出して泊まるなら、車で小一時間の地方都市まで出ちゃうなあ。
その分特別感があって、居酒屋に行くのが一大イベントになっています。笑

こちらに越してくる前、友達と物理的な距離はあっても、会いに行けばいつでも楽しく飲めると思っていました。
その常識が通用しなくなってしまい、たまにとってもさみしくなります。
はやく気軽に誘い合って飲める世の中が戻ってくるといいな。

おやすみなさい。

作業日誌 210501

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こんばんは。

昨日は大雨でしたが、今日はいい天気(しかし強風)。
親方は「ウェルダー」を借りに街へ。
ウェルダーって聞きなれない単語でしたが、「エンジン溶接機」のことだそう。
要するに、ガソリンで動くポータブル溶接機ということ。
牧場にも溶接機はあるのですがコンセントが必要なタイプで、今回はコンセントの届かない場所をまとめて修繕するためにレンタルしたみたいです。

親方の帰りを待つ間に子牛の部屋掃除、授精1頭。
猫ちゃんがリラックスしていたので思わず撮影。
お昼前にウェルダーが牧場に到着しましたが、エンジンをかけるキーがない!
レンタル店が渡しそびれたようで、持ってきてもらうことに…
なんやかんやで、溶接は午後からになりました。

午後は溶接、私はできないので見学。
溶接、木工、トラクターいじり系はなかなか手伝えることもなく、自分の作業がないときはどうすればいいかしらと無意味に牛を眺めていることが多いです。笑
夕方の作業までコーヒーを飲んで一休み。
夜ごはんは鶏肉のトマト煮込みと、ほうれんそうとベーコンのバター炒め、水菜とえのきのお味噌汁。
ほうれんそうは牧場の畑でおかみさんが育てた、お昼に収穫したもの。
去年は連日大量にいただく夏野菜を前にどうすればいいか悩んでいましたが、今年は違う!と信じたい。
いただいたらすぐに下ごしらえをするのがカギだと思っています。

そういえば、日本農業新聞に和牛子牛への代用乳多給についての記事が載っていました。
九州大学などの研究で、和牛子牛に代用乳を多給(9L / 日)することで初産分娩月齢が早まったとのこと。

代用乳を多給して黒毛和種メス仔牛の初産分娩月齢の早期化に成功 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)


同じ9L給与でも、徐々に離乳するのと(ほぼ)一発離乳するのとでは、徐々に離乳した方が成績がよいということは、代用乳の量が減るのと同時にスターターの摂取量が上がるような飼養管理が生産性につながるということでしょうか。
乳牛の世界では哺乳期の栄養状態がその後の生産性に影響することが知られていますし、和牛の世界でも同じことが言えるのではないかなと思います。
それにしても9Lって、なかなか攻めた多給ですね。対照区の7Lでも多めな印象ですが、繁殖農家さんではこれくらい普通なのかな。
哺乳期に高栄養だと、枝重や肉質にも影響あるんだろうか…栄養が十分供給されることで健康に育ち、結果として十分な枝重と良好な肉質が得られる、っていうのはありそうですね。
自分の経営になったら、いろいろ試してみたいなとワクワクしています。

明日もきっと溶接の続きだなぁ。
おやすみなさい。