和牛のいる生活

北海道で牛飼いの勉強中です。

牛屋のルーティン

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こんばんは。
今日は朝夕の定例作業の中身を書いてみます。

  • えさやり
    基本的に、牧場にいる牛たちは牧草食べ放題です(画像参照)。
    前日の夕方に給与した牧草がなくなっているので、朝牛舎に入ったらまずは牧草の給与。育成牛の身体づくりや肥育牛にはもう少し栄養が必要なため、穀物主体のえさを給与します。お母さん牛にもちょこっと。
    肥育牛はたくさんえさを食べるため、自動給餌機を利用。自動といっても、人間がレバーを下げると決まった量のえさが飼槽に落ちるという仕組みなので、半自動という感じかな。

  • 掃除
    子牛の部屋や機械で掃除できない部屋など、こまめな掃除が必要な部屋は朝夕2回人の手で掃除します。
    具体的にはフォークを使って汚れた(濡れた)ワラを拾って一輪車に集め、バーンクリーナーというゴミ捨て場に捨てます。
    バーンクリーナーは外につながったコンベアつきのゴミ箱みたいなもので、スイッチを入れると捨てたワラを外に運んでくれます。
    手作業の掃除はちょっと手間ですが、健康状態のバロメーターである糞を確認するためにも重要な作業です。

  • 哺乳
    牛は草食動物ですが同時に哺乳類でもあるため、赤ちゃんのときはミルクを飲んで育ちます。
    子牛の育て方にはいろいろな考え方があり、お母さんの乳を飲ませる農家さんもいれば、粉ミルクを給与して育てる農家さんもいます。
    私の牧場は後者なので、毎日粉ミルクを作って子牛たちに給与します。
    朝、眠たい時間帯に子牛たちが規則的に哺乳瓶を吸う音を聞いているとなんとなく幸せな気持ちになります。

朝夕はこの3種の作業を親方夫婦+私たち夫婦の4人で手分けして行っています。
おそらくこれらの作業は(具体的な作業内容は違えど)牛を飼っている農家さんに必須の作業だと思います。
子牛を飼っていない農家さんもいるので哺乳は牛飼い必須の作業ではありません。

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家庭菜園に植えるためにポットで育てていたサラダ菜が芽を出しました。
同時期に青しそ、赤しそも植えたので発芽するのが楽しみです。
昼間、時間があったのでスコーンを焼いたら平べったくなってしまって失敗。
ジャムもクリームもないので、今度は準備万端にしてリベンジしよう。

明日は日曜日、牧場もお休みモードかな。
おやすみなさい。