和牛のいる生活

北海道で牛飼いの勉強中です。

作業日誌 210422

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こんばんは。
今日は新玉ねぎの炊き込みご飯を作りました。
コショウをふって醤油をたらして食べた、おいしかった。
丸ごとスープとかにしてもおいしいだろうなあ。

午前中は肥育牛にビタミンの投与。
牛に与えるビタミンの量をコントロールすることで、よりサシの入ったお肉を作ることができる!ということで、特定の時期にビタミンを補給してあげます。
対象の牛を1頭ずつロープで捕まえ、ビタミン剤を注射器で吸って飲ませる。
文章にすると簡単なのですが、肥育牛は身体も大きいし、飲ませるときも暴れがちなので神経と体力を使う作業です。

お昼は急いで図書室へ。「向日葵を手折る(著・彩坂 美月)」「ブロークン・ブリテンに聞け(著・ブレイディみかこ)」「小箱(著・小川 洋子)」を借りた。
返すころにはもう5月かあ。早いな。

午後は獣医さんを呼んでお母さん牛の妊娠鑑定と育成牛の去勢。
お母さん牛は子牛を産むのが仕事ですが、雌だけでは妊娠は不可能。
雄牛は性格が荒く、雌を妊娠させるためだけに飼うのはリスクがありすぎます。
そこで畜産業界では、優秀な雄牛を一か所に集め、そこで採取した精液を凍結して販売、人工授精することで子牛を生産しています。
ディープインパクトキタサンブラックなど、優秀な馬しか種牡馬になれない競走馬の世界とほとんど同じ。馬は人工授精ではなく自然交配だけどね。
お母さん牛に発情がきたタイミングで人工授精をして、無事に妊娠したかどうかをチェックするのが今日行った「妊娠鑑定」です。
獣医さんが子宮の状態をチェックし、妊娠しているかしていないかを判断してくれます。
今日は6頭お願いしてみごと全頭プラス!一安心です。
もしマイナス(妊娠していない)場合は子宮や卵巣の状態を見ながら治療を行ったり、次の発情を待ったりすることになります。
親方いわく「妊娠しているなら、鑑定しなくても十月十日経てば勝手に生まれる。妊娠鑑定の意義は『妊娠していない牛』を見つけ出すこと」だそう。
去勢については…無事終了した、とだけ書いておきます 笑

獣医さんが早く来てくれたので夕方の作業まで休憩所で昼寝。
いつでもどこでも寝られる体質でよかった。
明日は座学の予定、こちらは寝ないように気を付けます。
おやすみなさい。