和牛のいる生活

北海道で牛飼いの勉強中です。

作業日誌 210531 / すれ違い

f:id:non_moo:20210531213057j:plain

 こんばんは。季節外れのシロクマで失礼します。
去年の11月からちまちま進めていたクロスステッチのキットがほぼ完成しました。
クロスステッチは名前のとおり布に糸をクロス型(×型)に刺繍し、図案を完成させていくもの。
いろいろなステッチを覚える必要がなく、ひたすらクロスを刺し進めていくシンプルな方法なので、なにも考えずに進めることができて楽しいです。
ドット絵風味の仕上がりになるのも好み。
これはロシアのキットで、あとは直線のステッチをいくつか施して完成です。
キットやハウツー本はたくさん持っているのですが、完成までこぎつけたものはほぼゼロなので嬉しい~。
これをきっかけに「積読」ならぬ「積みキット」を進めていきたいな。

今日は午前中に出荷牛のチェックと牛舎掃除の手伝い。
子牛を2頭個室から群飼いの部屋に引っ越し、空いた部屋の掃除。
午後は夕方までお休み。1時間半くらい昼寝してしまった…
夕方の作業が終わり、おかみさんと下痢の子牛の話に。
哺乳はおかみさんと私の担当で、それぞれ哺乳する子牛を決めています。
ここ数日、私が担当している子牛の調子が悪く、いろいろ処置を行っていました。
それでもなかなか良くならず、ついに「どんな処置をしてるの?治りが遅すぎるよ」と。
私は私で「相談しようかな、でもこの間『自分で考えなさい』って言ってたし、頼らず治したいな」という気持ちがあり、タイミングが合わなかったようです。

思い返せば、子牛が下痢を始めたころからコミュニケーションがうまくいかなくなっていました。
おかみさんは私に任せながらも子牛を気にかけてくれていたのですが、正直、「任せるなら任せて、勝手に熱測ったり掃除したりするのはやめてほしい」と思っていて。
そんな状況だったので、おかみさんが子牛に「治ってちょうだいね」と声をかけたときも「ふふ~」と愛想笑いをしていたのですが、これがまずかった。「鼻で笑われた」と受け取られてしまったのです。
それがきっかけでおかみさんは「こりゃ手に負えないわ」と私に話しかけなくなり、私も「なんで無視されてるんだ」と必要最低限しか話さなくなっていました。
考えるべきは子牛の健康なのに、良くなかったなぁと反省。
私は苦労や悩みを表に出すのが苦手で、ヘラヘラしてしまいがち。今回もそれで気持ちが間違って伝わってしまったので、無理・無駄にニコニコするのはやめよう。

あらためて相談して、子牛の状態も上向きではあるということで、明日の朝もう一度様子を見て対応を決めることになりました。
抱え込みすぎず、いい関係を続けていけたらいいな。
おやすみなさい。