和牛のいる生活

北海道で牛飼いの勉強中です。

0612 / 介助の末……

こんばんは。今日は休みだったが、結局牧場に出入りすることになった。
ようやくゆっくりお酒飲みながらパソコンできてうれしい。
今は3回目の不死身の杉元ハラキリショーを見ています 笑

◆6月12日(日)
この日は夫が休み、私が仕事。
朝は久しぶりに夫が卵焼きを作ってくれた。作ってくれるごはんってなんでこんなにおいしいんだろうか……
夫は別件の用事があって出かけていった。8時に出る、と決めて8時に出られるの偉すぎる。
午前中は牛舎の掃除の手伝い。12時半くらいに夫が帰ってくると思っていたら、予想よりずっと早い12時前に戻ってきた。お友達に渡すお菓子を買ってきてね、と頼んでいたら「ついでに買ってきた」と私たちのおやつ用にシュークリームも買ってきてくれた。ファインプレー!!
午後はゆっくりできるな、とのんびりブログの更新などしていたら親方から電話がかかってきた。母牛が分娩を始めたのだがなかなか進まず、介助したいので夫と一緒に来てほしいとのこと。ガッテン承知!休みなのに巻き添えの夫かわいそうに。
牧場に到着し、胎児の状態を確認する。向きに問題はなく、息もあるということで牽引することに。肢にロープをかけ、よいしょよいしょと引っ張る!途中で母牛が寝てしまい、その勢いで夫も私もステーンと尻もちをついてちょっとおもしろかった。
無事に前肢と頭が出てきた。普通そこまで出たらズルッと身体全体が出てくるが、今回は上半身が出ても引っ張り続けないと娩出できなかった。
母牛が子牛を舐めだしたのでひと安心し、しばし休憩。写真はこのときのもの。なぜか夫が帰る流れにならず気の毒。

1時間くらい休み、そろそろ初乳を飲まそうと産室へ向かう。子牛はなんだかぐったりしていて、大丈夫かなと心配になった。娩出したときと位置が違うので、歩いたのかもしれない。
「なんか変だね……」と見ていると、母牛がゆっくり方向転換をしようとする。まずい、その位置から方向を変えると子牛が踏まれてしまう。
止めに入りたくても、分娩後すぐの母牛は気が立っていて逆に興奮させてしまうかもしれない。人間も危ない。そうこうしているうちに、本当に子牛が踏まれてしまった。
ついさっき生まれたばかりの子牛が、700㎏の体重に耐えられるはずがない。急いで子牛を産室の外に出し、様子を確認する。触っても折れているかわからないが、明らかに子牛の状態は悪い。用意した初乳を飲ませられるような状況ではない。

これはダメかも……と見守っていたら、本当に息を引き取ってしまった。
踏まれたのが致命傷になったのか、もともと虚弱な状態で生まれたのか、今となってはわからない。おなかを揺らすとちゃぽちゃぽ聞こえたので、羊水を飲んでしまったのかもしれない。目の前で子牛が死ぬ経験は初めてで落ち込む。分娩後、もう少し観察を続けていれば防げたかもしれない。
夫はとうとう帰るタイミングを失い、夕方の作業も一緒にすることになった。

夕方の作業を終えて帰宅。気持ちを切り替え、まずは唐揚げを揚げる。この日は出かける予定があったので午後のうちに夜ごはんのおかずを作り、夫の負担を少なくしようと思っていたのだが、分娩介助で後ろ倒しになった。揚げたて唐揚げおいしそ~~~
大急ぎでシャワーを浴びて準備したが、遅刻確定の時間になってしまった。急いで帯広へ!楽しみにしていた女子会である。
初対面、またはそれに準ずる人が多くて(※2人)ちょっと緊張したけど、盛り上がった!夫に対するモヤモヤを話したら止まらなくなってしまった 笑
夫とつねに一緒にいるのであまり愚痴る機会がないが、それなりに溜まっているんだなあ。自分がどういう点にモヤモヤしているのかあらためて知ることができた。
私は本当に自分を大事にするのが下手くそだ。なんというか、もっと自分のやりたいこと、気持ちを優先していいんだと思う。

結局3時くらいまで飲んで、ふらふらホテルに戻って就寝。

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今日は今日でバタバタしていた。ゆっくり温泉とか行きたいなあ。
それではまた👋