和牛のいる生活

北海道で牛飼いの勉強中です。

1226 / 点滴、イヤだよね

こんばんは。
なんとなんと、「きょうのはてなブログ」に掲載してもらった。実は来年の目標にしようと思っていたので、思いがけないプレゼントをもらった気分。
いまだかつてないくらいたくさんの方に読んでもらえてうれしい。
記事にある分娩をきっかけに夫が夜ごはんの手伝いしてくれるようになったし、ピックアップもしてもらったし、この日産まれた子牛くんには足を向けて寝られないね。

◆12月26日(月)
なんかめちゃくちゃテンションが上がらない。
午前中は獣医さんの対応。私の恩人(恩子牛)くん、前肢が曲がってしまってギプスをつけて矯正していたのだがすっかり良くなって自力で立てるようになった。
その経過確認とちょっと下痢気味なのでそれを診てもらった。念のため点滴をすることになり、保定するも元気いっぱい大暴れ。いろいろ動かないように工夫してなんとか点液を開始し、獣医さんは帰っていった。

ところが彼がおとなしくできたのは一瞬で、針が抜けてしまった。
親方が刺しなおそうとするもうまくいかず、もう一度獣医さんを呼んで刺しなおしてもらった。
おとなしくしなさいっ!と叱られながら点滴をされる子牛を見て、小さいころの自分を思い出す。
私は幼稚園のときにおたふく風邪にかかり、それが原因で髄膜炎になった。
これがまあ大変で入院する羽目になり、たった8日間だったが骨髄注射をされたりずっと点滴で利き手が使えなかったりとインパクトのある思い出になった。
でもきっともっと大変だったのは看護師さんや親だろう。何しろ私は超モンスター入院児だったのだ。「何かあったらこれを押してね」とナースコールのボタンを教えてもらい、看護師さんが出て行った直後に「さみしいから押してみた」とナースコールを押す。果物が嫌いでおやつの時間をフルシカトする。迷惑かけました。

しかし私が思い出したのはこの入院のときではない。たぶん退院後、経過観察のために近所のかかりつけのお医者さんにかかったときだ。
脱水気味だったのだろう、ポカリを飲みなさいと言われた。ポカリ……果物嫌いの私はポカリやアクエリの類も好きではなかった。「飲めなかったら点滴だよ」と言われてしぶしぶチャレンジしたが、どうしても時間内にそれを飲み切ることができなかった。
「飲めなかったら点滴だよ」、飲めなかったので点滴である。
入院生活でイヤというほど点滴されていた私は大の点滴嫌いになっていた。私にできることはただひとつ、全力の抵抗である。泣く、わめく、暴れる、ひととおりは試したと思う。
その結果、私は看護師さんに両手両足をタオルでぐるぐる巻きにされ、巻きす状態で点滴を受ける羽目になった。この姿と例の子牛くんがダブったのである。

このときお医者さんは「こんなに強情な子はなかなかいないよ。今までで2番目に手ごわい」とおっしゃったらしい。
母は驚いて思わず「1番はどんな子だったんですか」と聞いたそうだ。その子は一度刺された針を自分で引き抜いたと言っていた。さすがに私そこまではできなかった。
点滴は刺されてしまえば痛くない。その日は結局おとなしく待合室でウルトラマンのアニメ(本編じゃなくてなんかギャグ要素の強いやつ)を見ながら点滴を終えたのを覚えている。

私と同じく針を刺しなおされて観念した子牛くんは、無事点滴を終えることができた。
午後はお昼寝して、夕方の作業をこなして帰宅、シャワー、料理。
この日はどうにもテンションが上がらず運動はパス。夜ごはんは麻婆豆腐にした。おいしくできてよかった。
夜ごはんのあとはブログを更新してほんのちょびっとスプラをして就寝。
すごく眠かったのに全然寝付けなくてしんどかった。

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これからも牛飼いの日常を書いていくのでよろしくお願いします。
このブログをきっかけに農業に興味を持つ人が増えたら嬉しいな。
あ、写真は6月に漬けた梅酒を開封したときの記念写真。
それではまた👋