和牛のいる生活

北海道で牛飼いの勉強中です。

0604 / Youは何しにこの牛舎へ?

こんばんは。
写真は最近お気に入りの場所で見張りをするキキ。生活感あふれる冷蔵庫だ……
右側に貼ってある週間スケジュールのホワイトボードが役に立っている。
左側に貼ってある2枚の写真は大学時代の教授がボリビアで撮影して送ってくれたもの。
左下、トマムのツインタワー。写真の中央、アメリカのワールドデーリィエクスポで記念に買った栓抜きマグネット。その横、障がい者乗馬を支援する集まりのマグネット。ピンクリボンを模してると思われる。
左上、アナログキッチンタイマー。その横、ゆで卵を作るときに穴を開けてひび割れないようにするアイテム。
この雑多な感じ、嫌いじゃない。

◆6月4日(火)
なんだかたくさん作業した日。朝がっつり寝ちゃうのを回避しようと、寝ない作戦に出てみた。
結果的にメルカリを巡回して時間をつぶしてしまったので生産性が上がったかは微妙なところ。笑
牛舎に向かい、子牛の部屋掃除などなど。生後3日の子牛ちゃんがどうにも活気がなく、獣医さんに診てもらう。結果、へその緒から菌が入ったことによる臍帯炎だった。原因が分かればひと安心、薬を注射してもらって終了。

ひととおり作業を終え、肥育牛舎で夫としゃべりながら乾草の補充をしていたときに事件が起きた。
やたら牛たちが騒がしく、「ちょっとなんなのー!w」と顔を上げてびっくり。牛舎にフリーの牛がふらっと入ってきたのである。
思わず夫に「見て!」と言ってしまう。こういうときパニックになってはけない。人間のパニックが牛にうつり、とりあえず走り出してしまうことが多いからだ。
牛も「あれー」みたいな顔をしている。身体つきや鼻カンをしていないところを見ると、お母さん牛っぽい。どこから出てきたんだ……
そろりそろりと自分たちから近い方のカーテンを閉めて行き止まりにし、私はそれ以上逃げないように見張っておく。夫はぐるっと回って反対側のカーテンを閉め、脱走牛を閉じ込める。これで最悪の事態は免れたはず。

私はまともに動けないので引き続き脱走牛を見守る。夫は脱出経路を特定しに行き、他に逃げた牛がいないか確認。幸いなことに1頭しか逃げていないみたい。
ロープで脱走牛をつかまえ、元いた牛舎に連れていってとりあえずつないでおく。彼女を戻す前に、脱走元を修理しなくては。
放牧地を囲っているバラ線が一か所ちぎれてしまっていた。この日はちょうど放牧地に共進会の終わった牛たちを戻したから、ニュー(じゃないんだけど)フェイスに興奮した牛たちがわちゃわちゃしていた。そうこうしているうちにちぎれたところから脱走ちゃんが押し出されてしまったと思われる。
ちぎれたバラ線をペンチできれいに切り、新しいバラ線を巻く。いやはや、ほんと逃げたのが1頭で済んでよかったし、私たちのいる牛舎に逃げてきてくれて助かった。
なにより他の牛たちがモーモー教えてくれてよかった。

想定外の脱走劇ですっかりへとへとになり帰宅。お昼ごはんは生めんタイプのナポリタン、ヨーグルト。
午後はお世話になった方が久しぶりに遊びに来てくださった。私たちがM牧場を継ぐきっかけを作ってくださった方である。
簡単に牧場を案内してお見送りし、近くの八百屋さんでお買い物。帰宅してバタバタ夕方の作業、シャワー、料理。
この日は作ってあったサラダチキンをメインに麻婆春雨とこんにゃくの煮物、ほうれんそうとベーコンのソテー。手間抜きでおいしくできた、よかったよかった。

夜ごはんのあとはブログを更新して就寝。

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今日はとてもショックなことがあって落ち込んでいる。
それではまた👋