和牛のいる生活

北海道で牛飼いの勉強中です。

晴BBQ雨読

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こんにちは。
今日は雨のため日中の作業はお休み。朝からしっかり降り続けるのは久しぶりかもしれません。
私の住む地域では数日前から小麦の収穫が始まっているのですが、この雨でいったんストップですね。
M牧場は近くの畑作農家さんに小麦を収穫したあとの小麦わらを分けてもらっています。
分けてもらっていると言っても、わらを刈って丸めて運ぶ作業は私たちがやるので、心の準備をしておかないと。
小麦わらを分けてもらう代わりにM牧場からは堆肥を提供するという物々交換スタイルです。

写真は先日庭(正確には家の前の空き地)でバーベキューをしたときの写真です。
奥に映っているバーベキューコンロは夫がドラム缶を半分に切って諸々組み合わせて作った手作りのもの。網の周りにぐるりと板をつけたので、テーブルとして使えて便利。
お肉はスーパーで買った焼き鳥と、精肉店の生ラムジンギスカン

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精肉店でお肉を買う、っていうのが新鮮でいいですね。
牛タンとかサガリとかもおいしそうだったので今度はそれも食べてみたい。
ここ最近は収穫作業の合間で比較的ゆとりがあります。
先日借りた渡辺淳一の「化粧」も読み終わりました。 
図書室で北海道出身の作家が特集されていて、渡辺淳一が砂川出身だと初めて知って興味を持ち、表紙にも惹かれたのがきっかけです。

京都の老舗料亭に生まれた三姉妹の、三者三様の恋を描いたお話。
渡辺淳一といえば不倫、というイメージがあり、この小説でも既婚者同士の恋愛が描かれているわけですが、不倫相手との子どもを身籠ってシングルマザーとして生きていく、と決めた女性(里子)に対して「愛を貫いて立派」みたいな声かけをする場面が何度かあり、そうなの?と思ってしまいました。
相手は病気の奥さんを伊豆で療養させておきながら京都へ通い、妊娠した不倫相手へ100万円をポンと振りこみ、最終的にマニラへ出向となり舞台から退場、というのもなんだか…素直に共感できる話ではなかったです 笑

実家のお母さんも最初は激怒して勘当するものの、実際に赤ちゃんを見たらコロッと態度が変わり、マスオさんとして同居していた夫と離婚させて追い出し、娘が家に戻る事を許すという、ちょっと都合のよい展開。
というか実家が太くて顔が良い、という最強スペックのため出てくる男性すべてがそれぞれの女性にゾッコンで、彼女たちの悩みも男性が自分を好いてくれるのを当然としたうえでのものなので、なんかこう……「持ってる人はいいよね」みたいな気持ちが常にありました 笑
長女の頼子、末っ子の槇子の恋愛模様も出てくるけれど、いちばんフォーカスされていたのが里子の恋愛で、その里子がわりと湿気のあるタイプの女性(マニラに赴任する前にずっと身につけていた時計をねだる、旅行先の料理店で「うちのお店よりおいしいでしょ」とスネる、いつ来てくれるのか会社に電話する、など)で私の苦手なタイプだったので、余計そう感じたのかもしれません。
でも全体的に心理描写が丁寧で、それぞれの考え方、人生に対する向き合い方がよく描かれていて、楽しく読み終えることができました。特に着物の描写は華やかで、京都の雰囲気を味わうことができたかな。
次は王道「失楽園」を借りてこよう…と思ったけどなぜか「リラ冷えの街」を借りてきてしまった。読むのが楽しみです。

その前に山本文緒「自転しながら公転する」を読み始めます!
部屋の中が気温29℃、湿度72%でじめじめ蒸し暑い…
8月もぼちぼち頑張りましょう~!