和牛のいる生活

北海道で牛飼いの勉強中です。

1220 / 滑車に感謝

こんばんは。ここ最近ものすごく寒い。今朝はマイナス18℃。
寒波が来るのちょっと早い気がするよ。

◆12月20日(火)
いやあ寒い寒い。すべてが凍るのでそれを溶かすところから1日が始まる。
水道の元栓を開けて熱湯をじょうろに入れ、牛たちのウォーターカップの弁と配管にかける。牛舎の2階にある貯水タンクも凍っているのでそれも溶かして浮き(貯水タンクの水が出る配管にぶら下げており、満水だと貯まった水にプカプカ浮いて水が止まるが、水が減って浮かばずにぶら下がった状態になると給水がスタートする)が正常に作動するようにする。
夜の間水が飲めなかった牛たち、勢いよく水を飲む。
外にいると鼻の中の水分が凍ってスピスピする。寒い。
私はまだ屋根の下での作業が多いからいいけど、外回りを担当している夫の寒さたるや相当なものだろう。

午前中は留守番ということで雑務をちょこちょこ終わらせる。
午後はのんびり宝探しとお昼寝。
夕方の作業を終えて帰宅、リングフィット、シャワー、料理……をしようとしたら親方から電話がかかってきた。分娩が進まない牛がいるので助けてほしいとのことで、急いで向かう。
夜ごはんを食べる前だったのでまだ仕事モードが残っていた。
急いでつなぎに着替え、産室へ向かう。お母さん牛は一生懸命いきむけど子牛がなかなか出てこない。
いつもは出てきた両前(or後)肢にロープをひっかけて手でひっぱるが、今回は子牛が大きそうだったので滑車でひっぱることに。
私は応援するだけという申し訳ないポジション。場所をあけてお母さん牛をロープでつなぎ、反対側のちょうどいいところに滑車を結ぶ。子牛の肢にロープを結んで滑車に繋ぎ、人間は滑車を使ってひっぱる!ひっぱる!

www.hro.or.jp

こんなイメージ!それにしても「なんざんす1号」って 笑
たいていは子牛の頭が出ちゃえばずるっと出てくるのだが、この子はそのあとも一生懸命ひっぱらないと出てこなかった。かなりのビッグサイズ。
無事に娩出が終わり、本日二度目の退勤。お疲れさまでした。

ふたりともお腹ぺこぺこで帰宅、大急ぎで料理を再開する。
普段ほとんど台所に入らない夫が洗い物や配膳を手伝ってくれて、ものすごいスピードで夜ごはんを食べ始めることができた。
この経験で、夫が「手伝えばごはんの時間が早くなる」ということに気が付いたようだ。私も手伝ってほしいなと思いつつ何を頼めばいいかよくわからなかったので、これをきっかけに2馬力でごはんの準備ができるようになると嬉しい。

夜ごはんのあとは晩酌しながらM-1のネタを見返し、ほんのちょっとスプラをプレイして就寝。
ぜったいにぃー、成功させようねぇー。

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明日からちょっと寒さが緩むようでありがたい。
それではまた👋