和牛のいる生活

北海道で牛飼いの勉強中です。

作業日誌 210501

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こんばんは。

昨日は大雨でしたが、今日はいい天気(しかし強風)。
親方は「ウェルダー」を借りに街へ。
ウェルダーって聞きなれない単語でしたが、「エンジン溶接機」のことだそう。
要するに、ガソリンで動くポータブル溶接機ということ。
牧場にも溶接機はあるのですがコンセントが必要なタイプで、今回はコンセントの届かない場所をまとめて修繕するためにレンタルしたみたいです。

親方の帰りを待つ間に子牛の部屋掃除、授精1頭。
猫ちゃんがリラックスしていたので思わず撮影。
お昼前にウェルダーが牧場に到着しましたが、エンジンをかけるキーがない!
レンタル店が渡しそびれたようで、持ってきてもらうことに…
なんやかんやで、溶接は午後からになりました。

午後は溶接、私はできないので見学。
溶接、木工、トラクターいじり系はなかなか手伝えることもなく、自分の作業がないときはどうすればいいかしらと無意味に牛を眺めていることが多いです。笑
夕方の作業までコーヒーを飲んで一休み。
夜ごはんは鶏肉のトマト煮込みと、ほうれんそうとベーコンのバター炒め、水菜とえのきのお味噌汁。
ほうれんそうは牧場の畑でおかみさんが育てた、お昼に収穫したもの。
去年は連日大量にいただく夏野菜を前にどうすればいいか悩んでいましたが、今年は違う!と信じたい。
いただいたらすぐに下ごしらえをするのがカギだと思っています。

そういえば、日本農業新聞に和牛子牛への代用乳多給についての記事が載っていました。
九州大学などの研究で、和牛子牛に代用乳を多給(9L / 日)することで初産分娩月齢が早まったとのこと。

代用乳を多給して黒毛和種メス仔牛の初産分娩月齢の早期化に成功 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)


同じ9L給与でも、徐々に離乳するのと(ほぼ)一発離乳するのとでは、徐々に離乳した方が成績がよいということは、代用乳の量が減るのと同時にスターターの摂取量が上がるような飼養管理が生産性につながるということでしょうか。
乳牛の世界では哺乳期の栄養状態がその後の生産性に影響することが知られていますし、和牛の世界でも同じことが言えるのではないかなと思います。
それにしても9Lって、なかなか攻めた多給ですね。対照区の7Lでも多めな印象ですが、繁殖農家さんではこれくらい普通なのかな。
哺乳期に高栄養だと、枝重や肉質にも影響あるんだろうか…栄養が十分供給されることで健康に育ち、結果として十分な枝重と良好な肉質が得られる、っていうのはありそうですね。
自分の経営になったら、いろいろ試してみたいなとワクワクしています。

明日もきっと溶接の続きだなぁ。
おやすみなさい。