和牛のいる生活

北海道で牛飼いの勉強中です。

作業日誌 210527 / ゲンキング発熱

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こんばんは。
ここ数日、ぱっとしない天気が続いています。
なんでも7週連続で雨の週末だそうで、まだまだ夏の訪れは感じられません。
5月末~6月頭って、スポット的にすごく暑かったイメージがあるんですけどね。
母校では6月頭に学祭があり、アイス系の出店はその暑さに賭けていたような記憶。
2年前の5月26日は佐呂間で39.5℃、帯広でも38.8℃という記録的猛暑でした。
今年はなかなか気温が上がらず、いつ庭に苗を植えるか悩んでいます。

写真はお休みの日に出かけたカフェ。
大振りのチョコレートたっぷりのスコーンと苦めのアイスコーヒーがよく合いました。
地域で唯一のカフェで、とても居心地がよくお気に入りの場所です。
「ここしかないから」ではなく「ここに行きたい!」と思えるお店。
ランチメニューもどれもおいしそうなので次はお昼時に行きたいな。

昨日は午前中親牛のワクチン接種。
前回と同じワクチンですが、お産を経験したことのない母牛は抗体が少ないため、2回接種が必要です。
対象頭数が少なかったのであっさり終了。これで一安心です。
その後、相も変わらず子牛の部屋掃除。
いつもなら部屋から飛び出さんばかりに大暴れするゲンキングが、なんだかボーッとしています。
念のため熱を測ってみたところ、39.7℃。あらら、熱だわ~。
子牛の平熱は38.5~39.4℃程度と高めなので、発熱すると40℃を超えることも少なくありません。
今回はそこまで熱が高くないこと、朝のミルクを元気に飲んでいたこと、下痢もしていないこと、前々日に除角をしたストレス、などから単純な風邪と判断。
獣医さんを呼んで注射をしてもらいました。
今日は熱も下がり、回復してきたようです。元気印のゲンキングに戻ってほしいような、今くらいのおとなしさをキープしてほしいような… 笑
お昼前にトラクター関係の業者さんが来場、トラクターにGPS用のアンテナを取り付けてもらいます。
ふる~いトラクターにも、バッテリーに線をつないでアンテナを接続し、カーナビのようにモニターを見ながら作業ができるようになりました。

お昼休憩を挟んでもう1台アンテナを接続し、今度は牛の母子分離。
M牧場では、お産のあと1~2週間は親子を一緒の部屋で飼い、お母さんの乳を飲ませます。
牧場によって、分娩後すぐ親子を離したり、反対に半年近く一緒に育てたりと、さまざまなやり方があります。
乳牛のようにミルクを搾って売るわけでもないのに、どうしてすぐ離してしまうの?と思う方もいるかもしれません。
子牛がお母さんの乳を飲んでいる間、お母さん牛は「子育てモード」ですが、子牛を離してしまうと「もう乳を出す必要はないな」と身体が判断し、「次の子を産むモード」に入ります。
肉牛農家(繁殖農家)は子牛を生産して利益を出す商売なので、お母さん牛にはなるべく早く次の子を産む準備をしてもらいたいというわけです。
飲んだ量や質がわからない母乳よりも、均質な粉ミルクの方が管理がしやすいという面もあります。
健康なお母さん牛の乳を好きなだけ飲むのが子牛にとって一番だとは思いつつ、経済動物であるゆえ完全子牛ファーストは難しい…といったところでしょうか。
2頭の子牛を個室に移動して、お母さん牛はお母さん牛群の中へ。
空になった親子部屋を掃除して、夕方の作業まで一休み。

今朝から哺乳瓶でミルクをあげましたが、2頭とも元気に飲んでくれました。
よかったよかった。