和牛のいる生活

北海道で牛飼いの勉強中です。

0111 / grief

こんばんは。昨日、今日と悲しみに暮れています。
またひとつ、小さな命が失われてしまった。写真は去年の11月のもの。

◆1月11日(水)
夫がお昼ごろの飛行機で出発するということで日中お休みをもらい、空港へ。
帰りに商店に寄ってカップ焼きそばと焼売を買って家でだらだら食べる。
そのあとは何したんだっけな。ブログの更新したんだね。
そうこうしてるうちに夕方の作業の時間になった。

いつものように猫にごはんをあげようとして、うずくまっている猫に気づく。
ギョロちゃん、と呼んでいた。子猫のときは今よりもっと目の存在感があってギョロリとしていたのだ。
いつもならわあわあ言いながら私にとびかかってくるところが、静かに丸くなっている。いやな予感がする。ぐーちゃんのときと同じだ。

non-moo.hatenablog.com

今はこのときよりずっと寒い。せめて暖かいところで過ごさせてやりたい。
仕事が終わったらおうちに連れて帰ろうと決意して作業を始めたけど、全然身が入らない。どうして夫がいないときに……

作業を終えてギョロちゃんを車に乗せ、一緒に帰った。
抱えたときに聞いたことのない声で鳴き、地面に無理やり降りて何歩か歩いたけど、後肢に力が入っていない。ふらついたと思ったら痙攣しはじめ、泡を吹いた。もう時間の問題だな、と思う。
家に帰ってできる限りの保温をして、自分もお風呂に入る。夜ごはんは冷蔵庫のものを適当に温めて食べた。

ギョロちゃんは明らかにしんどそうだった。呼吸数が150回 / 分とかになっている(通常は20~30回 / 分)。夫に知らせるか迷ったけど、いつもみたいに電話がかかってきて話していたら、黙っていられなかった。
ビデオ通話にして様子を見せながらしばらく話し、最後に夫が「明日の夜に帰ってくるからね」とスピーカー越しに声をかけて、電話を切って、ホーム画面に戻って、飲みかけだった缶チューハイを飲んで、ふう、とひと息ついてもう一度様子を見たら、ギョロちゃんの呼吸は止まっていた。

夫にもういちど電話して状況を説明する。悲しくて悲しくて涙が出てくる。
しばらく抱っこして、ケージの中に寝かせた。この抱っこが仇になり、目と首がすさまじくかゆくなった。私は猫アレルギーなんだった。
目をひたすら洗い、服を全部脱いでコロコロして洗濯機に入れ、ふらふら眠りについた。

ぐーちゃんのときは何もしてやれなかった。ギョロちゃんは最期まで見守ることができたけど、それだけ。
原因はわからないけどきっと何かの中毒だと思う。堆肥場に生ごみを捨てているから、そこから食べちゃいけないもの食べちゃったのかな。
ごはんだけはあげているものの、飼っているわけではなく、私たちのあずかり知らぬところで命を左右する出来事が起きてしまうのが本当につらい。
同じことが起きないようにするためには、今ごはんをあげているめす猫(2匹)に避妊手術するしかないのかな……それもなかなか難しくて……

ぐーちゃん、ギョロちゃんは本当に私たちのよりどころだった。
その少し前にいなくなった けだま も。
どこを向いて進んでいけばいいのか分からず、サポートしてくれるはずの人もいまいち頼れず、親方夫婦が私たちに何を求めているのかもつかめず、私たちが来たことがプラスになっているのかわからない毎日(しかも超薄給)のなかで、唯一牛と猫だけがまっすぐ私たちに向き合ってくれた。

楽しかったか?幸せだったか?またいつか会いたい。

===

さらっと書こうと思ったけど、できなかったね……
去年から今までで4匹の猫を見送っている。亡骸を見ていないだけで、きっと死んでしまった子猫もたくさんいる。もうこんな思いしたくないよ。
私にできることを探してやっていく。

それではまた👋